第1 一般概要 事業及び活動報告
Ⅰ 法人の概要
新型コロナウイルスの猛威が下火となり、各クラブではコロナ禍で実施できなかった外出行事やイベント事に力を入れた一年となりました。日常の保育に加え、特別な取り組みを組み込むことで、公共の場や日常生活におけるルールやマナーを身につけ、集団生活を送る上での社会性や協調性を育むことができました。経済活動についてもコロナ禍前の状態に戻りつつある中、待機児童の低学年化が進む茅ヶ崎市が抱える問題を解消することは、当会も何らかの対応が必要と考えます。待機児童が比較的多い学区として、当会の担当ブロックにある東海岸小学校区、担当外ブロックの松浪小学校区があり、松浪小学校区には晴れハレへいわがあることから検討を進め、地域の方々と協議をし、令和6年4月から東海岸小学校区の南地区児童クラブの定員を45名から80名に、松浪・緑が浜小学校区の晴れハレへいわの定員を50名から75名とすることとしました。
保育園事業は、令和7年3月末閉園で決まりましたが、残りの2年間は、新たな園児の受け入れは地域枠の受け入れの範囲内にする等、必要最低限の対応になります。令和6年度(最終年度)の受け入れ園児は、連携園に引き継ぐ5名の受け入れのみとなります。
閉園後の残務整理は、職員の対応や開園のための内装工事等の固定資産や消耗品等の貯蔵品等の処分の対応があります。職員の退職については、3年未満の職員については特定退職金の積み立てと3年以上の職員については退職引当金の積み立てをしていましたので、新たな費用の発生はありません。内装工事等の固定資産については、解体費用の発生があります。消耗品等の貯蔵品については、児童クラブへの売却等で処分費用を最小限にすることが可能であります。内装工事等の固定資産については、売却等が可能であれば新たな費用の発生がありませんので、保育園を引き続き運営可能な事業者に譲渡することが一番好ましい対応と考えました。取引先で保育園を運営している社会福祉法人 翔の会(以下、「翔の会」)へ引継ぎの打診をし、保育園運営を引き続き継続してもらうことが決定しました。
Ⅱ 事業の概況
1 業務の概況
(1)放課後児童健全育成事業
①茅ヶ崎市児童クラブの運営
当会が継続して担当した茅ヶ崎市の公設児童クラブの運営は、今年度は大きな問題もなく運営ができました。職員のモチベーションアップを図り、保育の質の向上につなげるため、職員間の連携についても引き続きオンライン朝礼や全体会、各研修を通して、組織全体の意識の統一を図りました。
②学童保育所事業(晴れハレ)
令和5年度は、定員数でスタートし、途中退所する児童がいても待機している児童が繰り上がりで入所し、児童の在籍数としては落ち着いた運営となりました。また、「晴れハレへいわ」のある、松浪小学校、緑が浜小学校の地域では、学童保育の利用希望者が多いことから、待機児童対策の必要性が高い地域でもあります。
(2)長期休暇対策事業
令和5年度から市内の児童クラブの待機児童対策として3年生が対象学年に加わりました。現在は保護者の就労状況等に応じて点数化し、より保育を必要とする家庭の児童から順に受け入れるための利用審査を実施しています。今年度は定員に対して申し込みが多数であり、東海岸教室においては3・4年生だけで定員を満たし、その影響もあってか、5・6年生は待機という状況となりました。今後も利用審査や申込方法について検討し、運営していきます。
(3)保育園事業
保育園事業は、事業の譲渡先も翔の会に決まり、運営を継続していくことが可能になりました。翔の会に常勤保育士の派遣を要請し、2月から常勤保育士2名の派遣が可能になりました。この派遣は、令和7年度保育園事業の運営移管を円滑に行うための要請でもあります。
また当会の保育園職員全員が、2024年4月1日付で翔の会へ転籍し、保育園最終年度の運営は、園長を除く全職員は、翔の会からの出向職員で運営することになります。
(4)教育事業(学研)
開室して7年が経ちました。学研教室の理念と指導方針に基づいて運営していく中で周辺地域にも認知され、無料体験や入会の問い合わせが年々増えています。教室では、これまで通り、学習指導の他、通年での無料体験、年2回の保護者面談、各種テストなどを実施しました。指導者としては毎月の学研定期研修に参加しており、今年度は1年間を通して『認知能力・非認知能力』について学びました。まずは指導者の意識をブラッシュアップし、教室指導に活かしていきたいと思います。
(5)新規事業の開発
〇小学生の体験活動(体験型学習プログラム「チャレプロ」)
様々な体験を通して子どもたちが3つのできる!を体感し、生きる力を生み出すことを目的とした体験型学習プログラムを試行しています。令和4年10月より継続して試行している事業です。
担当職員の退職などにより、継続して実施して行くことの難しさが明らかになった年度でした。令和6年度は、実施までのプロセスの簡略化や単発プログラムだけではなく、定期的に継続出来るプログラムの実施を目指します。
2 利用児童の概況
(1)放課後児童健全育成事業(別表1~3)
当会が運営する茅ヶ崎市の児童クラブ(委託事業・指定管理者)の利用状況は、前年比で延べ414名増、民設児童クラブの学童保育所(晴れハレ)の利用状況は、前年比で延べ183名増となりました。晴れハレにしはまの稼働率は84%から95.5%に上昇し、晴れハレへいわについても定員超過での受け入れを行いました。どちらのクラブも公設児童クラブと同様に、90%近い低学年児童が在籍していました。
(2)長期休暇対策事業(別表5)
4月に開催したスプリングスクール第Ⅱ期は、定員を上回る児童45名が利用しました。サマースクールは、東海岸教室66名、鶴嶺教室25名の合計91名の利用がありました。ウィンタースクールは、児童48名の利用がありました。年度末に開催したスプリングスクール第Ⅰ期は、児童44名が利用しました。
(3)保育園事業(別表4)
保育園事業は、1・2歳児クラス各5名の地域枠10名のスタートで、職員枠の利用はありませんでした。1歳児クラスは、4~5月1名の入退、11月1名の退園で、年度末の2月0歳児クラス1名、1歳児クラス1名の入園がありました。合計11名で今年度を終了しました。
(4)教育事業(学研)
21名でスタートし8月には23名の会員数となりましたが、一人一人への指導を充実させるため、23名で受け入れを停止しました。8月には1名の待機があり、10月には4名の待機がありましたが、枠を増やすことなく、近隣の教室を紹介したり毎月待機の状況をお知らせしたりしました。保護者と連絡を取り続けた結果、新年度募集の無料体験で待機4名のうち3名の参加があり、次年度4月から入会していただけることになりました。
3 職員の概況(別表7)
(1)放課後児童健全育成事業(児童クラブ)
職員の入退職の状況は、おおきな変動要因はなく最低限の対応になりました。次年度、育児休業取得職員が3名職場に復帰予定です。職員の職場復帰が容易になることや他業務の効率化等を考慮し、配属先のクラブ近くに、保育園の送迎利用目的等も含め、駐車場を確保していくことが必要であると考えます。
(2)保育園事業
9年目の保育園事業は、保育士は常勤職員4名とパート職員2名でスタートしました。調理員は、管理栄養士2名で増減はありません。9月常勤保育士1名が自己都合で退職、3月常勤保育士1名産前休業に入りました。保育士不足は、職員に11月から1月の期間は超過勤務をお願いし、9月~3月の7か月間は派遣会社から短時間のパート保育士1名の補充で何とかしのぎましたが、長時間勤務の保育士を見つけ出すことは叶いませんでした。長時間勤務できる保育士の補充には時間を要します。
4 運営の概況
(1)児童クラブの管理業務(別表6 事故報告書提出状況)
放課後児童健全育成事業内では、児童41件、職員1件の事故報告書が作成され、事故の内容や怪我の状況は、骨折4件、捻挫1件、打撲25件、裂傷4件、その他7件が発生しました。職員1件は児童が後ろから抱き着きむち打ちの症状になりました。
(2)財務状況
令和5年度法人全体の収支状況は、以下のとおりです。
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〇収 益 |
放課後児童健全育成事業 |
319,574,546円 |
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長期休暇対策事業 |
22,039,932円 |
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保育園事業 |
29,515,080円 |
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教育事業 |
2,540,090円 |
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新規事業開発 |
387,000円 |
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その他(雑収益) |
653,916円 |
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過年度損益修正益 |
36円 |
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合 計 |
374,710,600円 |
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〇費 用 |
人件費(事業) |
232,319,616円 |
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その経費他(事業) |
96,674,075円 |
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人件費(管理) |
34,230,794円 |
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その他経費(管理) |
11,647,059円 |
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過年度損益修正損 |
5,000円 |
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合 計 |
374,876,544円 |
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〇正味財産増減額 |
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△165,944円 |
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一般正味財産期首残高50,335,883円に正味財産増減額が加算され、
50,169,939円が、次年度に繰り越されます。
保育園事業は、開園以来色々と制約を設けながら運営してきました。今年度は、土曜日を開園しない月は8月に1回のみで、年間を通じてほぼ制約に影響されない運営ができました。調理室は最低限の面積で、これまでの考え方はアレルギーをもつ園児が入園できない認識で運営してきました。給食材料もアレルギー除去食を導入し、どの園児も受け入れが可能とすることで、リスクを最低限にする運営が可能となり、収益性も向上するものと考えます。
第2 管理業務の状況
1 役員の等の変更
・役員等の変更はありません。
2 登記事務
・登記事務に関わる変更はありません。
3 会議等
(1)総会
・ 第19回定期総会
ⅰ開催日 令和5年6月24日(土)
ⅱ場 所 NTT東日本茅ヶ崎ビル 第一教室
ⅲ議決事項
第一号議案 令和4年度事業及び活動報告承認に関する件
第二号議案 令和4年度決算報告承認に関する件
第三号議案 役員の選任に関する件
第四号議案 令和5年度経営方針及び運営方針承認に関する件
第五号議案 令和5年度事業計画承認に関する件
第六号議案 令和5年度予算承認に関する件
(2)理事会
本年度の理事会を、別表8のとおり開催しました。
第3 事業の状況
1 放課後児童健全育成事業に関する事業
(1)放課後児童健全育成事業
①茅ヶ崎市児童クラブの運営
〇内 容
日 時 通年
内 容 放課後児童の健全育成
場 所 市内9小学校区
対象者数 9小学校区等在籍児童とし、児童延べ8,937名
支 出 額 267,874,191円
〇事業の成果
保護者が就労等により昼間家庭にいない小学校児童の授業終了後、適切な遊び及び生活の場を与え、その健全な育成を図ることができました。
②学童保育所事業(晴れハレ)
〇内 容
日 時 通年
内 容 放課後児童の健全育成
場 所 茅ヶ崎市南湖6-4-24(晴れハレにしはま)
茅ヶ崎市富士見町5-2㈻平和学園内(晴れハレへいわ)
対象者数 西浜小学校区の児童延べ510名
松浪・緑が浜小学校区の児童延べ472名
平和学園・浜須賀小学校の児童延べ140名
支 出 額 44,505,732円
〇事業の成果
今年初めて地域の方を講師に招き「晴れハレ味噌づくり」を行い、1月に実施した「おもちつき体験」で、「晴れハレ味噌」を使った豚汁をふるまい、児童や保護者に好評でした。その他、果樹園への遠足やボウリング大会の実施など外出イベントにも力を入れました。
(2)職員の研修に関する事業(放課後児童健全育成事業)
〇内 容
日 時 通年
内 容 関連団体等の研修に参加
場 所 関連団体等の施設
対象者数 職員延べ525名
支 出 額 1,930,285円
〇事業の成果
今年度も職員対象に別表9の受講状況に示す通り研修に参加しました。
(3)長期休暇対策事業
〇内 容
日 時 スプリングスクール第Ⅱ期 2023年4月1日(土)~4月5日(水)
サマースクール 2023年7月21日(金)~8月30日(水)
ウィンタースクール 2023年12月23日(土)~2024年1月6日(土)
スプリングスクール第Ⅰ期 2024年3月26日(火)~3月31日(土)
内 容 中・高学年児童の長期休暇中の健全育成
場 所 東海岸教室:NTT東日本茅ヶ崎ビル
鶴嶺教室:鶴嶺小学校の教室
対象者数 茅ヶ崎市内に在住する小学3~6年生延べ228名
支 出 額 21,554,313円
〇事業の成果
令和3~5年度3年間に実施したプログラムを別表5②に報告します。様々な社会状況を鑑み、今後も引き続きその時々に応じた柔軟な対応が求められると考えます。児童同士の交流や仲間づくり、心理的な寄り添い等、児童の内外を通した個々のサポートができるよう、職員や事業内容の質の向上、環境の整備を行い、今後も本事業を通して子どもたち一人一人の居場所作りに努めます。
2 保育園に関する事業
(1)小規模型事業所内保育所「 かもめ保育園」の運営
〇内 容
日 時 通年
内 容 職員の子ども及び地域の子どもの保育
場 所 茅ヶ崎市東海岸南2-6-14長尾ビル
対象者数 地域の子ども13名
支 出 額 34,976,405円
〇事業の成果
開園以来登降園簿の記録や連絡帳での家庭のやり取り等、ほとんどが手書きのものでした。今年度は登降園の管理や出欠席確認、連絡帳のやり取りには、保育園運営システム「コドモン」に移行ができました。おたよりについても職員が持ち回りで担当発行し、日々の園での様子を写真記録し保護者にUSBで配布してきた作業についても「30デイズアルバム」から提供及び公開入手できるようにし、手書き事務の削減に取り組むことができました。
3 教育に関する事業
(1)学研教室の運営
〇内 容
日 時 通年
内 容 幼児・小学生向けの国語、算数、英語学習の提供
場 所 茅ヶ崎市東海岸南2-6-14 長尾ビル
対象者数 地域の子ども23名
支 出 額 2,394,412円
〇事業の成果
教室は南地区児童クラブの入り口手前にあり、クラブに在籍する会員は学習日以外でも学研教室に顔を出して挨拶をしてくれます。その様子を見ている他の在籍児童が興味を持ち、指導者に挨拶をしてくれることが増え、そこから入会に繋がることがありました。また、今年度は6年生6名を送り出すことができ、『(先輩卒業生と)また来るね。』と旅立っていきました。退会しても戻ってこられる居場所の1つになることができました。課題も見えた1年でしたが、学研の研修で学んだ『自己肯定感』『自己効力感』を意識した声がけにより、最初から『私は無理。できない。』と後ろ向きだった会員が『やってみる。』と前向きになりました。言葉の持つ力を意識した声がけを続けていきます。
4 新規事業の開発
(1)小学生の体験活動(体験型学習プログラム「チャレプロ」)
〇内 容
日 時 土曜日等
内 容 小学生の体験活動を通しての学習活動の場
場 所 茅ヶ崎市東海岸北1-4-62 NTT東日本茅ヶ崎ビル
対象者数 地域に在住する小学性
支 出 額 1,641,206円
〇事業の成果
令和5年度は2回実施しました、5月「親子生け花体験教室」9組18名の参加、3月「アボカドで草木染をしてみよう」12名の参加がありました。2回とも参加者には好評でしたが継続して実施するためには専任スタッフが必要になると実感した年度でした。