第1 一般概要 事業及び活動報告

Ⅰ 法人の概要

新型コロナウィルスはひと頃よりは下火になりましたが、茅ヶ崎市保健所管内の感染症の定点当たりの報告患者数は、1を下回ることなく一年を通して報告されています。児童クラブでの生活も、個人の判断に基づく「マスクの着用」、「手洗い等の手指衛生」、「換気」、「三つの密の回避・人と人との距離の確保」の基本的な感染対策の考え方を念頭に、児童クラブでの活動を今後も継続していきたいと考えています。今年度の児童クラブは、日頃の保育に加え、様々な外出行事やイベント等が実施でき、児童クラブらしい取り組みに力を入れた一年となりました。イベント等を通し、公共の場や日常生活におけるルールやマナーを身に付け、集団生活を送る上での社会性や協調性を育むことができました。令和6年度は前年度と同様に、殆どのクラブが1、2年生の低学年で定員に達し、3年生以上の子ども達がクラブを利用できずに待機となる結果となっています。

待機児童の低年齢化が進む茅ヶ崎市が抱える問題を解消することは、当会も何らかの対応が必要と考えます。市と協議の結果、待機児童の多い浜之郷小学校区と茅ヶ崎小学校区の学校の空き教室を活用し、夏休みの居場所を確保するための「夏季臨時保育」を行いました。

入所待機となり、保護者から「一人で留守番させることが心配。」という声が毎年挙がりますが、クラブに在籍している間に子ども達が自立に向けて少しでも成長できるよう支援していくことが、私たちの役割であると考えています。

待機児童対策も人手不足で即応した対応ができない状況ですが、放課後児童健全育成事業を行う一事業者としてできることには対応していきたいと考えます。

2015(平成27)年8月に開園した「小規模(A型)事業所内保育所かもめ保育園」を、令和7年3月末で閉園しました。今年度一年間は、翔の会へ運営を移行するための試行期間として運営しました。4月からは社会福祉法人翔の会(以下、翔の会)が運営する「小規模(A型)保育所かもめ保育園」となります。

Ⅱ 事業の概況

1 業務の概況

(1)放課後児童健全育成事業

①茅ヶ崎市児童クラブの運営

当会が継続して担当した茅ヶ崎市の公設児童クラブの運営は、今年度は大きな問題もなく運営ができました。

●児童の受け入れと管理  

出席確認や所在確認等、基本に立ち返り安全管理を徹底しました。怪我や事故の発生時は速やかに児童の状況を確認し、怪我の程度によって病院の受診・救急車の要請等で対応しました。

●宿題・学習支援  

保護者の負担軽減のため、登所後まずは宿題に取り掛かる取り組みを定着させました。

●遊び・活動  

クラブ内での活動だけではなく、地域資源を活用した活動を盛り込むことで、社会性やコミュニケーション力を培うことができました。

●保護者との連携  

毎月のお便りやHPの日記にクラブの様子をコンスタントに掲載し、クラブの活動や子ども達の様子をわかりやすく積極的に発信するよう努めました。

クラブと家庭とで子どもたちの様子を気軽に共有するように努め、気になることはお互いに相談し合うなど、保護者とのコミュニケーションの機会が多くなったと感じています。

●保育の質の向上へ向けて

職員のモチベーションアップと職員間の連携の強化へ向けて、引き続きオンライン朝礼や全体会、各研修を通して、組織全体の意識の統一を図りました。

②学童保育所事業(晴れハレ)

「晴れハレにしはま」は、定員いっぱいの45名でスタートしました。令和6年度より配属した常勤職員の体調不良により、一時的にパートタイム職員中心のクラブ運営になる状況でした。年度途中で常勤職員を配属できましたが、児童との信頼関係を築くのに時間を要しました。年度末には、新年度に向けての準備が出来る状況となりました。

「晴れハレへいわ」では、松浪小学校・緑が浜小学校区での学童保育の利用希望者が多いことから、平和学園幼稚園の教室を放課後に利用できるよう契約変更し、定員を25名増やし75名定員としました。スタート時には、定員いっぱいとなり入所が待機となる児童が発生しました。クラブの運営は、1年生の入所児童が多いことや前年度他の児童クラブに在籍していた2年生以上の児童の入所があり、クラブで過ごすルールの違いに慣れるまで時間を要しました。3月に晴れハレ合同遠足として、大型バスをチャーターして、よこはま動物園ズーラシアに行きました。グループ毎に園内で活動している児童の様子は、しっかりとしたもので、それぞれの児童の成長が感じられた遠足となりました。

(2)長期休暇対策事業

スプリングスクール第Ⅱ期では、初めての環境にそわそわする児童も多くいましたが、1週間を通して、体験活動を行いながら、新たな仲間づくりや講師の先生との交流を行いました。プログラムは科学教室、フラワーアレンジメント、トートバック作り、ヨガ体験を実施しました。

サマースクールでは、保護者の就労状況等に応じて点数化し、より保育を必要とする家庭の児童から順に受け入れるための書類審査を実施しました。定員を超える申し込みがあり、東海岸教室においては3・4年生だけで定員を満たし、16点未満の4年生と5・6年生は待機という状況となりました。東海岸教室の待機児童数を考慮し、鶴嶺教室の定員を増やして受け入れを行いました。

プログラムでは、通常プログラムとオプションプログラムを設定し実施しました。全員参加の通常プログラムでは、トウモロコシ収穫体験、科学教室、体操教室、ボーリング大会、夏祭りを実施しました。ボーリング大会では、自分だけでなく仲間の成功を一緒に喜んで皆で盛り上がり、保護者や兄弟姉妹を招待した夏祭りでは、企画・準備・運営のほとんどを児童主体で行い、お祭りは大盛況でした。大きな達成感を味わうことができたプログラムを提供できたと思います。申し込み多数で抽選となったオプションプログラムでは、宿泊キャンプ、ライフセービング体験、陶芸教室、和菓子ねりきりづくりを実施し、児童の野外活動の場や創作活動の場を提供しました。児童は他学校の友だちとの関係を築きながら日々を過ごし、サマースクールが児童の新たな体験・交流の場となり、健やかに成長する姿が見られました。

ウィンタースクールでは、クリスマスパンケーキ作り、ズーラシア遠足、おもちつき、科学教室、里山クッキング、書初めカレンダーづくり等を実施し、一日ごとの申し込みでそれぞれの児童が参加しました。サマースクールで一緒だった久しぶりの友達との再会に喜んだり、餅つきや書初めなど、季節感を味わうプログラムに取り組みました。

スプリングスクール第Ⅰ期では、バスボム作りやトランシーバーづくり(電気教室)の製作体験、イチゴ狩りに出かけ、皆で楽しく有意義な春休みを過ごしました。

(3)保育園事業

嘱託医(内科・歯科)・連携園・保育園運営システムは翔の会へ引継ぎ、勤怠管理システムも当会で使用したものを導入するようです。保育園施設の建物(内装)、建物付属設備(給排水衛生、電気・床暖房・消防・ガス設備)、工具器具備品の固定資産と棚卸資産等は市場価値がないためそのまま無償譲渡しました。

(4)教育事業(学研)

週2回の教室学習に加え、今年度も夏と冬の特別コースや教室イベント、保護者面談、春と秋の「明日の学力」診断テスト、全国共通テストを実施しました。粘り強く、自分で考えて答えにたどり着く「自学自習」の態度を育むこと、学習の習慣化を目標として指導に努めました。指導者においては、月1回程度の定期的な研修があり、募集やキャンペーンなどの確認、指導の好事例や退会防止の取組み、非認知能力などについて、グループワークを行いました。

(5)新規事業の開発

様々な体験を通して子どもたちが3つのできる!を体感し、生きる力を生み出すことを目的とした体験型学習プログラムを提供しました。令和6年度は初めて「チャレプロサマー2024」と題して、「とうもろこしの収穫体験」など外出プログラムを2回、平和学園小学校の教室を借りて「和菓子ねりきり教室」など室内プログラムを5回実施しました。通常のチャレプロが東海岸北のNTTビルが認知さていたためか、予想より少ない人数の参加となり、拠点の選択について課題を残しました。以前より模索していた定期的なプログラムとして、9月より講師を招き、コーディネーショントレーニング教室を毎月実施しました。はじめはなかなか人数が集まらない状況でした。継続して回を重ねると毎回参加する児童が増えて来ました。

10月の秋休みには「チャレプロ芸術の秋ワークショップ2024」として、チョークアートや草木染、陶芸教室を開催し多くの方に参加していただきました。「あみもの教室」や「電気教室」など、月2回程度の体験活動を提供しました。

2 利用児童の概況

(1)放課後児童健全育成事業(別表1~3)

当会が運営する茅ヶ崎市の児童クラブ(委託事業・指定管理者)の利用状況は、定員を35名増やし前年比で延べ628名増、民設児童クラブの利用状況は、定員を25名増やし前年比で延べ157名増となりました。殆どの児童クラブで低学年が定員の9割以上を占めており、保育や取り組みの内容にも工夫が必要でした。

(2)長期休暇対策事業(別表5)

スプリングスクールⅡ期では、定員超過で受け入れを行い、児童42名の利用がありました。

サマースクールは、東海岸教室60名、鶴嶺教室37名の合計97名の利用がありました。

ウィンタースクールは、児童31名の利用がありました。スプリングスクール第Ⅰ期は、児童20名が利用しました。

(3)保育園事業(別表4)

事業所枠3名の利用はなく、前年度からの地域枠利用の継続在籍児6名(1歳児1名、2歳児5名)に、年度中新たに地域枠11名(0歳児3名、1歳児8名)が入園し、うち1歳児4名が退園しました。

(4)教育事業(学研)

6年生が卒業し、19名からスタートしました。夏頃より、中学受験を視野に入れた退会や南地区児童クラブから1年生の入会がありました。近年においては、3年生以上や児童クラブ外からの問い合わせや入会が少なく、今年度の高学年の入会はありませんでした。

3職員の概況(別表7)

(1)放課後児童健全育成事業(児童クラブ)

職員の入退職の状況は、大きな変動はなく最低限の対応となりました。育児休業を取得していた職員3名が職場復帰し、市外から通勤する職員がいる状況を踏まえ、配属先のクラブ近辺の駐車場を法人が契約・確保し、スムーズに職場復帰できるよう対応しました。

(2)保育園事業

前年度からのかもめ保育園在籍職員全員(常勤4名、パート3名)が4月1日付で翔の会へ転籍しています。出向社員として全員受入れ、職員の状況に変更はありません。前年度2月から4月1日までに翔の会「うーたん保育園」在籍の保育士3名を出向職員として受入れ、保育士7名、調理員2名の合計9名の職員で一年間運営しました。

2015年8月開園以来、保育士の職員体制の安定が課題でした。2022~2024年度の3年間は、保育士の職員体制は、安定した期間でした。

4運営の概況

(1)児童クラブの管理業務(別表6 事故報告書提出状況)

放課後児童健全育成事業内では、児童37件、職員2件の事故報告書が作成され、事故の内容やけがの状況は、骨折2件、捻挫5件、打撲23件、裂傷3件、その他4件が発生しました。職員2件は、腰を痛めた1件、左手小指打撲1件です。

(2)財務状況

令和6年度法人全体の収支状況は、以下の通りです。

〇収 益

放課後児童健全育成事業

345,564,037円

長期休暇対策事業

22,434,095円

保育園事業

42,085,510円

教育事業

1,975,700円

新規事業開発

608,800円

その他(雑収益)

10,682,764円

過年度損益修正益

85,908円

合 計

423,436,814円

〇費 用

人件費(事業)

270,399,526円

その他経費(事業) 

103,908,342円

人件費(管理)

33,239,814円

その他経費(管理) 

10,830,352円

固定資産売却損

8,306,491円

過年度損益修正損

139,922円

合 計

426,824,447円

                        

〇正味財産増減額

△3,387,633円

一般正味財産期首残高50,169,939円に正味財産増減額が加算され、46,782,306円が、次年度に繰り越されます。

今年度は、主力事業である放課後児童健全育成事業でも損失が発生し、全事業で約5,027千円の損失金額となりました。公設児童クラブ施設の修繕費用は、運営主体である茅ヶ崎市が負担します。過年度市内全クラブの指定管理者施設の運営事業者時に積み立てた修繕積立金10,000,000円は、現在の担当ブロックの運営状況では必要ないと判断し全額取り崩し、その他(雑収益)に計上しました。かもめ保育園が無償譲渡した固定資産の残額8,306,486円は、全額売却損失となります。過年度損益修正益・修正損を合算し、当期の正味財産増減額になります。

第2 管理業務の状況

1 役員の変更

・役員等の変更はありません。

2 登記事務

・登記事務に関わる変更はありません。

3 会議等

(1)総会

・第20回定期総会

ⅰ開催日 令和6年6月22日(土)

ⅱ場 所  NTT東日本茅ヶ崎ビル 第一教室

ⅲ議決事項

第一号議案 令和5年度事業及び活動報告 承認に関する件

第二号議案 令和5年度決算報告 承認に関する件

第三号議案 役員の選任に関する件

第四号議案 令和6年度経営方針及び運営方針 承認に関する件

第五号議案 令和6年度事業計画 承認に関する件

第六号議案 令和6年度予算 承認に関する件

(2)理事会

本年度の理事会を、別表8のとおり開催しました。

第3 事業の状況

1 放課後児童健全育成事業に関する事業

(1)放課後児童健全育成事業

①茅ヶ崎市児童クラブの運営

〇内 容

日   時  通年

内   容  放課後児童の健全育成

場   所  市内9小学校区

対象者数  9小学校区在籍児童とし、児童延べ9,565名

支 出 額  293,103,305円

〇事業の成果

保護者が就労等により昼間家庭にいない小学校児童の授業終了後、子どもたちに健全な放課後の活動の場を提供し、遊びや集団での活動を通じて心身の成長を支援しました。

②学童保育所事業(晴れハレ)

〇内 容

日   時  通年

内   容  放課後児童の健全育成

場   所  茅ヶ崎市南湖6-4-24(晴れハレにしはま)

茅ヶ崎市富士見町5-2㈻平和学園内(晴れハレへいわ)

対象者数  西浜小学校区の児童延べ422名

松浪・緑が浜小学校区の児童延べ694名

平和学園・浜須賀小学校の児童延べ163名

支 出 額  52,531,436円 

〇事業の成果

児童の体験活動では、定期的に、育成料内でフィジカルキッズディ、将棋教室を開催し、オプションで英語教室、習字教室、学研教室を提供しました。

夏休みのオプションプログラムでは、講師を依頼してクラブで行う陶芸教室やサンドアート教室を実施し、西丹沢のキャンプ場で1・2年生向けのデイキャンプや2年生以上の宿泊キャンプを行いました。

年明けには、恒例の餅つき大会を行い、たくさんの親子が参加し、つきたてのお餅と晴れハレみそで作る豚汁を味わいました。また、西浜小学校の体育館を借り「晴れハレ合同親子フィジカル運動会」を行い、毎月行っているフィジカルキッズディの成果を保護者に披露したり、親子で競技に参加したりと楽しくすごすことが出来ました。

(2)職員の研修に関する事業(放課後児童健全育成事業のみ)

〇内 容

日   時  通年

内   容  関連団体等の研修に参加

場   所  関連団体等の施設

対象者数  職員延べ561名

支 出 額  1,669,075円

〇事業の成果

今年度も職員対象に、別表9の受講状況に示す通り研修に参加しました。

(3)長期休暇対策事業

〇内 容

日   時
スプリングスクール第Ⅱ期 2024年4月1日(月)~4月6日(土)
サマースクール 2024年7月22日(月)~8月30日(金)
ウィンタースクール 2024年12月25日(水)~2025年1月6日(月)
スプリングスクール第Ⅰ期 2025年3月26日(水)~3月31日(月)
内   容 中・高学年児童の健全育成
場   所 東海岸教室:茅ヶ崎市東海岸北一丁目4-62NTT東日本茅ヶ崎ビル
鶴嶺教室(サマースクールのみ):茅ヶ崎市浜之郷477番地 鶴嶺小学校内
対象者数 茅ヶ崎市内に在住する小学3~6年生延べ224名
支 出 額 21,492,030円

〇事業の成果

今後も引き続き、社会状況や保護者からのニーズを考慮しながら、児童同士の交流や仲間づくり、心理的な寄り添い等、児童の内外を通した個々のサポートができるよう、職員や事業内容の質の向上、環境の整備を行い、本事業を通して子どもたち一人一人の居場所作りに努めてまいります。

2 保育園に関する事業

(1)小規模型事業所内保育所「かもめ保育園」の運営

〇内 容

日   時  通年

内   容  職員の子ども及び地域の子どもの保育

場   所  茅ヶ崎市東海岸南2-6-14長尾ビル

対象者数  地域の子ども13名

支 出 額  42,259,899円

〇事業の成果

2022年4月事業所枠(0~2歳児、各年齢1名) に運営規程を改定し、地域枠の園児の受入れ増を図りました。2019~2021年度の3年間は合計30名の利用でしたが、2022~2024年度の3年間は合計37名の利用者数の増加がありました。2015年8月開園以来、保育士の職員体制の安定が課題でした。2022~2024年度の3年間は、保育士の職員体制は、安定した期間でした。

3 教育に関する事業

(1)学研教室の運営

〇内 容

日   時  通年

内   容  幼児・小学生向けの国語、算数、英語学習の提供

場   所  茅ヶ崎市東海岸南2-6-14長尾ビル

対象者数  地域の子ども19名

支 出 額  2,335,679円

〇事業の成果

1時間に6人程度の少人数クラスのような学習時間が取れたことで、一人一人にかけられる時間が増えました。2桁の計算に苦労した会員が嫌がらずに計算できるようになったり、5分間の集中も難しかった会員が今では1時間以内に予定枚数をこなせるようになったりと、それぞれの成長が見られました。個人差はありますが、以前と比べて粘り強く取り組むことができるようになり、まだ習っていない単元を学習するなど、先取学習をする会員も増えています。受験者は少人数ですが、2月に実施した全国共通テストの受験者のほとんどが、高得点者に与えられるトロフィーを獲得することができました。

3 新規事業の開発

(1)小学生の体験活動(体験型学習プログラム「チャレプロ」)

〇内 容

日   時  土曜日等

内   容  小学生の体験活動を通して学習活動の場の提供

場   所  茅ヶ崎市東海岸北1-4-62NTT東日本茅ヶ崎ビル

対象者数  地域の在住する小学生

支 出 額  1,986,610円

〇事業の成果

プログラムを継続して提供することで情報発信しているSNSのフォロアーも増えて来ました。しなしながら、採算が取れるような事業とするために、実施方法や内容・質について見直す必要があると考えています。